Zabbix 3-7. スワップメモリ使用率 監視テンプレート設定

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スワップが発生していないかを監視するためのテンプレートを作成します。Linuxでのスワップはメモリが満杯である場合に、メモリ内の活動していないページ(データ)がハードディスクのスワップ領域に移動されます。ハードディスクはメモリの10万〜100万倍遅いためスワップが発生すると、膨大なディスクI/O待ちが起こりサーバの処理能力が著しく低下します。

▽ ⁠第15章 Swap 領域 | RHEL6 ストレージ管理ガイド
https://access.redhat.com/documentation/ja-JP/Red_Hat_Enterprise_Linux/6/html/Storage_Administration_Guide/ch-swapspace.html

スワップの発生状況は free コマンドなどで確認することができます。

$ free
             total       used       free     shared    buffers     cached
Mem:       1020288     815260     205028       6668     160868     373932
-/+ buffers/cache:     280460     739828
Swap:       835580          0     835580

上の出力では、Swap の used(スワップの使用量)が「0」なのでスワップは発生していません。

アイテムの作成

もし「A_Template_OS_Linux」テンプレートを作成していない場合は、こちらを参考にして作成しておきましょう。

[設定]→[テンプレート] 「A_Template_OS_Linux」行の「アイテム」をクリックします。
zabbix-lamp-33-06

「アイテムの作成」をクリックします。
zabbix-lamp-33-07

下記を設定し「追加」をクリックすればアイテムが作成されます。※ memory アプリケーションを作成していない場合は、「アプリケーションの作成」欄に memory を入力してください。
zabbix-lamp-37-01

---(設定箇所)---------------------------
名前:1042_スワップメモリ使用率
キー:system.swap.size[,pused]
データ型:数値(浮動小数)
単位:%
更新間隔(秒):60
アプリケーション:memory
------------------------------

アイテムキー system.swap.size のパラメータ

system.swap.size[<device>,<type>]

device - スワップに使用されるデバイス(デフォルトはall)

type - 可能な値:
free (空きスワップ容量、デフォルト)、pfree(空きスワップ容量、パーセント)、 pused (使用中のスワップ容量、パーセント)、total(合計スワップ容量)、used(使用中のスワップ容量)

詳細は公式マニュアル 1 Zabbixエージェント | Zabbix Documentaion 2.2 を参照してください。

トリガーの作成

[設定]→[テンプレート] 「A_Template_OS_Linux」行の「トリガー」をクリックします。
zabbix-lamp-33-10

「トリガーの作成」をクリックします。
zabbix-lamp-33-11

下記を設定し「追加」をクリックすればトリガーが作成されます。
zabbix-lamp-37-02

---(設定箇所)---------------------------
名前:{HOST.NAME} memory swap
条件式:{A_Template_OS_Linux:system.swap.size[,pused].last()}>10
深刻度:警告
------------------------------

トリガーの名前にはマクロが使用できます。上の設定 {HOST.NAME} はホストの表示名がトリガー名に表示されます。

条件式は、{<テンプレート名>:<アイテムキー>.<トリガー関数>}=<値> の形式です。手入力してもかまいませんが、なかなか複雑な書式ですので、条件式の「追加」ボタンをクリックして対象のアイテムを選択し、関数を選択して「挿入」ボタンをクリックすれば条件式を生成してくれます。
zabbix-lamp-37-03

今回設定したトリガー条件式は、スワップメモリの使用率が10%を超えたらトリガーが発生します。

▽ サポートされているトリガー関数 | Zabbix Documentaion 2.2
https://www.zabbix.com/documentation/2.2/jp/manual/appendix/triggers/functions

グラフの作成

[設定]→[テンプレート] 「A_Template_OS_Linux」行の「グラフ」をクリックします。
zabbix-lamp-33-14

「グラフの作成」をクリックします。
zabbix-lamp-33-15

「グラフ」タブを選択し、アイテムの「追加」をクリックします。
zabbix-lamp-33-16

グラフに表示したいアイテムを選択し「選択」をクリックします。
zabbix-lamp-37-04

下記を設定してアイテムが追加されていることを確認し「追加」をクリックすればグラフが作成されます。
zabbix-lamp-37-05

---(設定箇所)---------------------------
名前:swap
Y軸の最小値:固定:0
Y軸の最大値:固定:100
グラフの形式:グラデーションライン
色:C80000
------------------------------

最後に作成した監視テンプレートの動作確認をして作業完了です。

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