2歳ころの幼児期にみられる第一次反抗期(いわゆる「イヤイヤ期」)は、特に自己主張が激しく、親の言うことをほとんど聞かなくなるため「魔の2歳児」とも呼ばれます。わが家にも、2歳の男の子と5歳の兄がいるのですが、2歳の男の子はこれぞ「魔の2歳児」のお手本ばかりに毎日自己主張を繰り返しています(^^;) イヤイヤの矛先は気の毒なことに母親に向くことが多いのですが、お父さんも出来ることはしなければなりません。そこで今回は、兄がいる魔の2歳児への対処法をまとめてみました。
「イヤイヤは成長の証」を忘れない
魔の2歳児のイヤイヤによくある「服を着たくない!」「これは食べたくない!」「こっちのオモチャがいい!」などは「自我の確立」という重要な成長の証です。手元の育児書では次のように解説されていました。
赤ちゃん期は、自分とママの区別がつかず、なんでもやってもらうのが当然でした。それが「ママと自分は違う」と気づき、「自分のことは自分で決めたい」と思うのです。自立への一歩といえるでしょう。
はじめてママ&パパのしつけと育脳(主婦の友社)P82より引用
育児中の親御さんでしたら、イヤイヤが成長の証であることはご存知のことかと思いますが、イヤイヤをして泣きわめく子供と対峙していると、ついこのことを忘れ感情的になってしまいます。
親が感情的になって、イヤイヤをする子供に対応しても上手くいくことはありません。そんな時はイヤイヤは成長の証であることを思い出し、「これも成長なんだよなあ」とか「だいぶ自己主張できるようになったなあ」のようにしみじみ思うと、不思議と冷静になれます。
危険なことは全力で止める
2歳になると、歩いたり走ったり、公園に行けばブランコやすべり台で遊ぶなど、運動能力もついてくるので色々できるようになります。しかし、それは同時に目の離せない時期でもあります。
特にお兄ちゃんやお姉ちゃんがいると、一緒に大きなすべり台や、高いところに登る遊具などで、遊びたがりますが、明らかに2歳の子供に無理な場合は、全力で止めましょう。
当然ですが、魔の2歳児がこれに納得するわけがありません(^^;) やりたい!やりたい!で泣きわめきますが、ここはがまんのさせどころです。
私も含めお父さんは、つい子供に挑戦させたくなってしまいますが、2歳の子供にはまだ早すぎます。大怪我をして後遺症が残ったり、命に関わることもありますので、危険なことは繰り返し説明して絶対に止めさせましょう。
ほめる・同意する・具体的すぎる指示をしない
職場での人間関係の基本「ほめる・同意する・具体的すぎる指示をしない」は、魔の2歳児にも有効です。サラリーマンのお父さんなら身についていることなので、この対処法はやりやすいと思います。
特に魔の2歳児には「同意する」ことが効果てきめんです。
例えばですが、お兄ちゃんが遊んでいるオモチャがほしくて奪おうとしている時に、つい「それはお兄ちゃんのでしょ!」と叱ってしまいそうになりますが、まず「あのオモチャいいねえ」とか「あのオモチャで遊びたいんだ〜」などのようにまず同意すると、その後の説得が上手くいくことが多いです。「同意してもらいたい」という気持ちは大人も小さい子供も同じなのかもしれません。
逆にやってはいけないのが、「具体的すぎる指示」です。イヤイヤ期は第一次反抗期なので、親の言うことをとにかくやろうとしません。出かける時に「靴をはいて!」と具体的に指示をしてしまうと、反抗して晴れなのに長靴を履こうとしたりします(^^;)
2歳の子供にはなかなか難しいですが、「公園行くよ〜準備はいいかな?」などのように、本人にやることを気づかせるように声をかけるのがよいでしょう。
おやつは同じものを一緒に食べる
特にお兄ちゃんがいる場合は、おやつの時にケンカになりやすいので注意が必要です。
兄弟で違うおやつを出してしまうと「お兄ちゃんのおやつがいい!」といってイヤイヤがはじまり、お兄ちゃんのおやつを奪おうとしてケンカがはじまります。この時ばかりは、お兄ちゃんも全力で防ごうとするので危険も伴います。
また、お兄ちゃんだけ後でおやつにしてしまうと、自分の分はもう食べ終わっているのに「おやつがほしい!」といってイヤイヤがはじまり、これまた、お兄ちゃんのおやつを奪おうとしてケンカがはじまります(^^;)
おやつの好みがはっきり分かっているのなら別ですが、おやつは同じものを一緒の時間に食べるのがよいでしょう。
放っておく
魔の2歳児のイヤイヤは、説得したり、他のことに気をそらせようとしても、ほとんどの場合どうにもならないことが多いです。
そんな時は、危険がなく他の人の迷惑にならなければ、放っておくのが一番です。10分くらいすると落ち着いてきます。
ただし、泣きすぎて嘔吐してしまったり、あばれてなにかにぶつかりそうになったりもするので、目が届く所にはいてあげましょう。
おわりに
お母さんたちが、巧みな話術や駆け引き、兄姉をうまく使って子供のイヤイヤを上手くかわしているのにはいつも感心させられます。私を含めお父さんも、イヤイヤ対応が上手くなりたいものですね。
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