Zabbix 3-9. ディスク使用率 監視テンプレートの設定(LLD ローレベルディスカバリ)

2015年1月15日  カテゴリー:Zabbix  タグ:
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サーバに搭載されているハードディスクなど、記録媒体の使用率を監視するためのテンプレートを作成します。データの増加傾向を見ることによって、ハードディスクが満杯になる前に増設をするなどの対応を施すことができます。

ハードディスクの使用率は df コマンド等で確認することができます「-h」オプションを付けると容量をMBやGB単位で表示してくれます。

テンプレートの作成

[設定]→[テンプレート]→[テンプレートの作成]をクリックします。
zabbix-lamp-31-04

[テンプレート]タブを選択 下記を入力し「追加」をクリックすればテンプレートが作成されます。
テンプレート名:A_Template_Discovery_Disk グループ:A_Templates グループを作成する
zabbix-lamp-39-01


zabbix-lamp-39-02

アプリケーションの作成

[設定]→[テンプレート] 「A_Template_Discovery_Disk」行の「アプリケーション」をクリックします。
zabbix-lamp-39-04

「アプリケーションの作成」をクリックします。
zabbix-lamp-39-05

名前に「disk」を入力し「追加」をクリックすればアプリケーションが作成されます。
zabbix-lamp-39-03

ローレベルディスカバリ

サーバに搭載されているハードディスクの数やマウントポイントの名前はサーバによって異なるため、ハードディスク(ファイルシステム)監視のテンプレート化はなかなか難しい面があります。そこで今回は Zabbix のローレベルディスカバリという仕組みを使ってテンプレートを作成します。

このローレベルディスカバリを使ってテンプレートを作成すると、Zabbixがサーバに搭載されているハードディスクを探してくれて、自動的にアイテムやトリガー、グラフを追加してくれます。

ローレベルディスカバリの設定は、Zabbixがどのような条件でハードディスクを探すかをディスカバリルールで定義し、どういったアイテムやトリガー、グラフを自動追加するかを設定するプロトタイプから構成されます。

ローレベルディスカバリについての詳細は公式マニュアルをご参照ください。

3 ローレベルディスカバリ | Zabbix Documentation 2.2
https://www.zabbix.com/documentation/2.2/jp/manual/discovery/low_level_discovery

ディスカバリルールの作成

[設定]→[テンプレート] 「A_Template_Discovery_Disk」行の「ディスカバリ」をクリックします。
zabbix-lamp-39-06

「ディスカバリルールの作成」をクリックします。
zabbix-lamp-39-07

「ディスカバリルール」タブを選択し下記を入力します。
zabbix-lamp-39-08

---(設定箇所)---------------------------
名前:ディスクディスカバリ
キー:vfs.fs.discovery
更新間隔(秒):3600
------------------------------

続いて「フィルター」タブを選択して下記を入力し「追加」をクリックすればディスカバリルールが作成されます。
zabbix-lamp-39-09

---(設定箇所)---------------------------
マクロ:{#FSTYPE}
正規表現:@File systems for discovery
------------------------------

マクロ

マクロの「{#FSTYPE}」はファイルシステムのタイプを取得しています。zabbix_get コマンドで「vfs.fs.discovery」キーを取得すると「{#FSTYPE}」が ext4 などになっているかと思います。もう一つのマクロ「{#FSNAME}」はマウントポイントを取得しています。

正規表現

正規表現の「@File systems for discovery」は、[管理]→[一般設定]→[正規表現] で確認することができます。
zabbix-lamp-39-10

今回作成したディスカバリルールは「{#FSNAME}」が正規表現の「@File systems for discovery」に一致すれば、これから作成するプロトタイプに従ってアイテムやトリガー、グラフを追加します。

▽ 11. 正規表現 | Zabbix Documentation 2.2
https://www.zabbix.com/documentation/2.2/jp/manual/regular_expressions

アイテムのプロトタイプの作成

キーや名前にディスカバリルールのマクロを使える以外は通常のアイテムの作成と同じです。

[設定]→[テンプレート]→「A_Template_Discovery_Disk」行の「ディスカバリ」→「アイテムのプロトタイプ」をクリックします。
zabbix-lamp-39-11

「アイテムのプロトタイプの作成」をクリックします。
zabbix-lamp-39-12

下記を設定し「追加」をクリックすればアイテムのプロトタイプが作成されます。
zabbix-lamp-39-13

---(設定箇所)---------------------------
名前:1050_ディスク使用率 $1
キー:vfs.fs.size[{#FSNAME},pused]
データ型:数値(浮動小数)
単位:%
更新間隔(秒):60
アプリケーション:disk
------------------------------

名前の「$1」は、キーの第一引数を表示します。キーの第一引数のマクロ「{#FSNAME}」は、「/」や「/boot」などマウントポイント名が入ります。

アイテムキー vfs.fs.size のパラメータ

vfs.fs.size[fs,<mode>]

fs - ファイルシステム
mode - -total(デフォルト)、free、used、pfree(空き、パーセンテージ)、pused(使用中、パーセンテージ)のうち1つ

詳細は公式マニュアル 1 Zabbixエージェント | Zabbix Documentaion 2.2 を参照してください。

トリガーのプロトタイプの作成

[設定]→[テンプレート]→「A_Template_Discovery_Disk」行の「ディスカバリ」→「トリガーのプロトタイプ」をクリックします。
zabbix-lamp-39-14

「トリガーのプロトタイプの作成」をクリックします。
zabbix-lamp-39-15

下記を設定し「追加」をクリックすればトリガーのプロトタイプが作成されます。
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---(設定箇所)---------------------------
名前:{HOST.NAME} disk {#FSNAME}
条件式:{A_Template_Discovery_Disk:vfs.fs.size[{#FSNAME},pused].last()}>80
深刻度:警告
------------------------------

トリガーの名前にはマクロが使用できます。上の設定 {HOST.NAME} はホストの表示名がトリガー名に表示されます。

条件式は、{<テンプレート名>:<アイテムキー>.<トリガー関数>}=<値> の形式です。手入力してもかまいませんが、なかなか複雑な書式ですので、条件式の「追加」ボタンをクリックして対象のプロトタイプを選択し、関数を選択して「挿入」ボタンをクリックすれば条件式を生成してくれます。
zabbix-lamp-39-17

今回設定したトリガー条件式は、ディスク使用率が80%を超えたらトリガーが発生します。

▽ サポートされているトリガー関数 | Zabbix Documentaion 2.2
https://www.zabbix.com/documentation/2.2/jp/manual/appendix/triggers/functions

グラフのプロトタイプの作成

[設定]→[テンプレート]→「A_Template_Discovery_Disk」行の「ディスカバリ」→「グラフのプロトタイプ」をクリックします。
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「グラフのプロトタイプの作成」をクリックします。
zabbix-lamp-39-19

「グラフのプロトタイプ」タブを選択し、アイテムの「プロトタイプを追加」をクリックします。
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グラフに表示したいアイテムのプロトタイプを選択し「選択」をクリックします。
zabbix-lamp-39-21

下記を設定してアイテムのプロトタイプが追加されていることを確認し「追加」をクリックすればグラフのプロトタイプが作成されます。
zabbix-lamp-39-22

---(設定箇所)---------------------------
名前:disk {#FSNAME}
Y軸の最小値:固定:0
Y軸の最大値:固定:100
グラフの形式:グラデーションライン
色:C80000
------------------------------

スクリーンの作成

Zabbix2.4からLLDで作成されるグラフもスクリーンに追加できるようになりました。便利になったものです(^^)

[設定]→[テンプレート] 「A_Template_Discovery_Disk」行の「スクリーン」をクリックします。
zabbix-lamp-39-26

「スクリーンの作成」をクリックします。
zabbix-lamp-315-10

下記を入力し「追加」をクリックします。
zabbix-lamp-39-27

---(設定箇所)---------------------------
名前:disk
列:1
行:1
----------------------------

作成したスクリーンの名前「disk」をクリックします。
zabbix-lamp-39-28

スクリーンセル内にある「変更」をクリックします。
zabbix-lamp-39-29

スクリーンセルの設定が開きますので、リソース「グラフのプロトタイプ」を選択し、グラフ名の「選択」をクリックします。
zabbix-lamp-315-22

グラフのプロトタイプの名前「disk {#FSNAME}」をクリックします。
zabbix-lamp-315-23

グラフ名が「A_Template_Discovery_Disk: disk {#FSNAME}」になっていることを確認して「追加」をクリックすれば登録終了です。他の値は特に変更する必要はありませんがお好みで調整してください。
zabbix-lamp-315-24

動作確認

ディスカバリルールの更新間隔を3600秒(1時間)に設定していますので、動作確認の時だけ更新間隔を短く設定しておくとよいでしょう。

更新間隔の設定は、[設定]→[テンプレート]→「A_Template_Discovery_Disk」行の「ディスカバリ」→「ディスクディスカバリ」をクリックします。
zabbix-lamp-39-23


zabbix-lamp-39-24

最後に作成した監視テンプレートの動作確認をして作業完了です。

ディスカバリルール「ディスクディスカバリ」によってアイテムなどが追加されているのが確認できるかと思います。
zabbix-lamp-39-25

動作確認が終了したらディスカバリルールの更新間隔を3600秒に戻しておきましょう。

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