5分で作れる!Kubernetes(K8s)のローカル開発環境

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Kubernetes は、コンテナ化されたアプリケーションを管理するための、オープンソースのシステムです。「クバネティス」や「クーベネティス」と呼ばれることが多く、略して「K8s」と表記します。これまでは、例えばWebサービスをリリースする場合、インフラエンジニアが手順書に沿ってサーバーを構築し、プログラマがその上にアプリケーションをデプロイ(配置)するのが一般的でしたが、Kubernetes を使えば、それらの作業をコード化できるうえにデプロイやスケーリング(負荷分散)などの面倒まで見てくれます。そこで今回は、簡単に Kubernetes のローカル開発環境を作成する手順をまとめてみました。

Docker Desktop for Mac のインストール

以前は Docker(コンテナを実行するためのソフト)が、 Mac や Windows に対応していませんでしたが、今や Mac や Windows にも対応し、しかも標準で Kubernetes までサポートされています。

Docker アカウントの作成

Docker Desktop for Mac をダウンロードしたり、Docker イメージを取得/保存するためには Dockerアカウントが必要になりますので、あらかじめ Dockerアカウントを作成しておきます。

https://hub.docker.com/signup

Docker Desktop for Mac のダウンロード

Docker Desktop for Mac(もしくは Windows)をダウンロードしてインストールします。(Macの場合はアプリケーションフォルダにコピーするのみです)

Docker Desktop for Mac
Docker Desktop for Windows

Docker Desktop for Mac のダウンロードページ

Docker の起動

インストールした Docker を起動します。初回起動時に各種コンポーネントをインストールするため、パスワードの入力が必要です。

Docker が起動するまでしばし待ちます。Dockerアカウントでログインしておきましょう。

Dockerのスタート画面

以上で Docker Desktop for Mac のインストール完了です。dockerコマンドが実行できることを確認してください。

$ docker -v
Docker version 19.03.2, build 6a30dfc

Kubernetes の有効化

Docker Desktop for Mac(または Windows)の Kubernetes を有効化します。

Dockerメニューから「Preferences」を選択します。

Dockerメニュー

Kubernetes の「Enable Kubernetes」にチェックを入れて「Apply」をクリックすると、「Kubernetesをインストールするのに数分かかるよ」旨の確認が表示されますので「Install」をクリックしてください。

Kubernetesの設定画面

数分待って「Kubernetes is running」と表示されれば Kubernetes の有効化完了です。

Kubernetes の有効化完了表示

最後に kubectlコマンド(Kubernetesを操作するためのコマンド)が実行できることを確認してください。

$ kubectl version --short=true
Client Version: v1.14.6
Server Version: v1.14.6

おわりに

エンジニアにとって Kubernetes は、まさに夢のようなシステムですが、数年前はそもそも Docker をインストールするに Linuxの仮想マシンが必要でしたので、Kubernetes をちょっと試すにも一苦労でした。今は、ほんとに数分あれば Kubernetes の開発環境をインストールすることができてしまいます!ありがたいことですね。

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