Zabbixサーバに監視対象のサーバのホストを作成します。監視対象のサーバには zabbix-agent がインストールされていることが必要です。
サーバ構成図
ホストの作成
ホストタブを選択します。ホスト名は、他のサーバと重複しないような名前を設定します。ホスト名に使える文字は、アルファベットの大文字小文字と半角数字、記号はアンダースコアとハイフンが使えるようです。表示名には使える文字の制限がありませんので、分かりやすい名前を付けておきます。所属グループは必須です。最後に監視対象サーバのIPアドレスを入力します。
次に「マクロ」タブを選択し、ホストレベルのユーザーマクロ使って監視対象のサーバで稼働しているWEBサイトのURLを指定します。ユーザーマクロ {$URL} の値で指定したURLが、WEBサイトのレスポンスタイム監視テンプレートで使われます。
ホストレベルのユーザーマクロはホストごとに設定できる変数のようなものです。ユーザーマクロを使ってテンプレートを作成するとロードアベレージやApacheプロセス数のしきい値をホストごとに指定することができます。
▽ 1 ユーザーマクロ | Zabbix Documentation 2.2
https://www.zabbix.com/documentation/2.2/jp/manual/config/macros/usermacros
続いて「ホストインベントリ」タブを選択して「自動」を選択します。CentOSのバージョン取得テンプレートで取得した情報が「OS」と「OS(詳細)」に自動登録されます。
動作確認用に適当なテンプレートを適応しておきますので、テンプレートタブを選択し「Linux」をキーにテンプレートを検索します。検索結果の「Template OS Linux」を選択して「追加」をクリックします。
テンプレートとのリンクに、先ほど選択したテンプレートが表示されていることを確認し「更新」をクリックすれば、ホストの作成の完了です。
↓
作成したホストの動作確認
[監視データ]→[概要] グループを先ほど作成した「LAMPサーバ」、タイプ「データ」を選択します。
監視対象サーバのデータが取得できていればOKです。
監視テンプレートは動作確認のために追加したものですので削除しておきます。
[設定]→[ホスト] 監視対象サーバをクリック
[テンプレート]タブを選択し「リンクと保存データを削除」をクリックして「更新」ボタンをクリックすれば監視テンプレートが削除されます。
Zabbixサーバのログファイル
作成したホストのデータが取得できない場合は、まず zabbix_get コマンドで zabbix-agent が動作していることを確認し、Zabbixサーバのログを確認するのがよいかと思います。
Zabbixサーバのログファイルを確認
tail -f /var/log/zabbix/zabbix_server.log
1740:20141123:071143.453 item "Zabbix server:zabbix[process,ipmi poller,avg,busy]" became not supported: No "ipmi poller" processes started. 1740:20141123:071143.453 item "Zabbix server:zabbix[process,java poller,avg,busy]" became not supported: No "java poller" processes started. 1740:20141123:071148.482 item "Zabbix server:zabbix[process,snmp trapper,avg,busy]" became not supported: No "snmp trapper" processes started. 1740:20141123:071148.482 item "Zabbix server:zabbix[process,vmware collector,avg,busy]" became not supported: No "vmware collector" processes started. 1740:20141123:071158.540 item "Zabbix server:zabbix[vmware,buffer,pfree]" became not supported: No "vmware collector" processes started. 1727:20141123:072634.975 executing housekeeper 1727:20141123:072634.979 housekeeper [deleted 0 hist/trends, 0 items, 0 events, 0 sessions, 0 alarms, 0 audit items in 0.001653 sec, idle 1 hour(s)] 1713:20141123:073144.520 enabling Zabbix agent checks on host "LAMP01": host became available 1709:20141123:075226.717 Zabbix agent item "vfs.fs.size[/,pfree]" on host "LAMP01" failed: first network error, wait for 15 seconds 1714:20141123:075241.649 resuming Zabbix agent checks on host "LAMP01": connection restored
ログの細かさを決めるデバッグレベルは「3」に設定されていますので、必用に応じてデバッグレベルを「4」(最高)に変更することもできます。
vi /etc/zabbix/zabbix_server.conf (54行目付近)
# DebugLevel=3 ↓ DebugLevel=4
Zabbixサーバを再起動します。
service zabbix-server restart
※デバッグレベル「4」は大量のログが出力されますので、原因解析が終わったら元のデバッグレベル「3」に戻しておきます。
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