経営戦略のおすすめ本 初心者でも楽しく読める5冊をご紹介

経営戦略のおすすめ本 初心者でも楽しく読める5冊をご紹介
あぱーブログ
2018年8月23日  カテゴリー:その他  タグ:
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「経営戦略」や「戦略論理」と聞くと、なにやら難しそうな上に自分には関係のない世界に感じますね。しかし、つい先日ちょっとしたきっかけから経営戦略の本を読む機会があったのですが、なかなか面白くて一気に20冊近くも経営戦略に関する本を読んでしまいました。そこで今回は、その中から私のような初心者でも楽しく読めた経営戦略のおすすめ本を5冊ご紹介いたします。

V字回復の経営(三枝 匡)

経営戦略は面白い!と思えるきっかけになったのが「V字回復の経営」です。実際に産業機器メーカーで行われた事業再生を題材に、ストーリーで経営戦略とはなにかを学ぶことができます。純粋に読み物として面白いので、まずはじめに読む一冊として絶対オススメです。

特にハッとさせられたのは次の一節です。以前の会社でなんか社内はいつもバタバタしているのに、気づいたらそこそこの成果がでていたのは意図的なものだったのでしょうか。

組織を変化させるためには、むしろ意図的に混沌(カオス)を引き起こさなければならないのである。

V字回復の経営―2年で会社を変えられますか (日経ビジネス人文庫) P119より引用

あまりに面白かったので、この本の著者 三枝 匡さんの本 はすべて読みましたがどれもオススメです。V字回復の経営を含め1990年〜2000年頃に書かれた本が多いですが、普遍的な内容なのでまったく古さを感じさせません。

「日本の経営」を創る(三枝 匡 × 伊丹 敬之)

日本企業はアメリカ流の経営スタイルを追いかけているようでは日本企業独自の強みを発揮できない!新しい「日本の経営」を編み出し日本企業が元気になるにはどうしたらよいか? を題材に、経営学者と事業再生専門家(さきほどご紹介した「V字回復の経営」の著者の方)の対談をまとめた本です。

そもそも経営スタイルにアメリカ流や日本流があることも知りませんでしたし、1980年代にアメリカで日本経営ブームが起きて「アメリカ企業は日本の経営に学ぶべきだ」という歴史があったことには驚きでした。

特に衝撃だったのは ERP に対する著者の方の評価です。

ERPなどはむしろ逆に、現場の人々の工夫とか生きがいなんてものを徹底的に否定することで出てきた標準化の道具です。

「日本の経営」を創る(第6章)人の心を動かす戦略 P206より引用

ERPは、ベストプラティクスの業務プロセスを導入できるのだから、カスタマイズせずに導入するのが正解だと思っていました。しかし、それでは日本的経営で強みとなる現場の人たちの元気を奪ってしまうとこの本では述べられています。1990年代後半のERPブームで日本企業がERPパッケージをカスタマイズしまくって導入したことは、システム開発という視点からは失敗だと言われてきましたが、日本的経営の強みを無くさないために必要なことだったのかもしれませんね。

経営戦略の論理 〈第4版〉(伊丹 敬之)

1980年に初版が出版されてから、4回の改定を重ねて40年近くも読まれている戦略論理の定番の本です。戦略論理の基本となる「市場の状況」「自社の能力」「組織の人々の心理」という3つの要因についてわかりやすく解説されています。

いち現場の技術者としては、次の一節が印象に残りました。本の最後も「〜人間くさい戦略論を要求している」で締めくくられています。

人々の心が動かなければ、いかに美しい戦略文書と見事な演説があったところで、企業の実績は上がりようがない。仕事を直接的にしているのは、現場の作業者であり営業員であり、技術者なのである。決して経営者ではない。

経営戦略の論理 〈第4版〉―ダイナミック適合と不均衡ダイナミズム P292より引用

ストーリーとしての競争戦略(楠木 建)

この本のメッセージ「優れた戦略とは思わず人に話したくなるような面白いストーリだ」の通り、実際の面白い戦略ストーリーを交えて戦略論理を学ぶことができます。巻末に参考文献が紹介されているで、経営戦略本のリファレンスとしても活用させていただいています。

特に印象に残ったのは次の一節です。このような戦略をつくるには「面白いストーリー」が必要であると述べられています。

その戦略にかかわる社内外の人々を面白がらせ、興奮させ、彼らを突き動かす力を持っていること、これは戦略が成功するための絶対条件です。

ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 viiより引用

この1冊ですべてわかる 経営戦略の基本(日本総合研究所 経営戦略研究会)

各種フレームワーク(PEST、5Forces、バリューチェーン、VRIO、3C、SWOTなど)を戦略策定の流れに沿って解説されているので、フレームワークの意味や位置付けがとてもよく分かりました。本の後半ではホンダの米国オートバイ市場への参入や、マイケル・ポーターとヘンリー・ミンツバーグ論争なども取り上げていて楽しく読める一冊です。

印象に残ったのは次の一節です。なにが起こるか予想できない今のような時代では、「意図した戦略」はもちろん必要ですが、現場でつくり出される「創発的戦略」も必要で、そのバランスをとることが重要だと書かれています。

「現場」において、その状況をみずから判断して解決していくことが重要であり、戦略の軌道修正には、「現場の能動的な解決能力」が欠かせないのです。

この1冊ですべてわかる 経営戦略の基本 P172より引用

おわりに

さまざまな経営戦略の本を読んで感じたことは、あたりまえかもしれませんが、人が中心の経営であり戦略であり組織でなければならないということです。人なんて不確実なんだからITに投資した方が確実じゃね? という恥ずかしい考えを持っていましたが(^^;) 改めたいと思います。

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