VirtualBox(mac)に CentOS をインストールする手順(2018年)

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VirtualBox(バーチャルボックス)は、オープンソースの仮想マシン作成・実行ソフトです。2017年10月にリリースされた VirtualBox 5.2 では、ユーザーインターフェイスが変更されて少し操作方法が変わりました。そこで今回は、macOS に VirtualBox 5.2 をインストールするところから、ホストオンリーネットワークの設定、仮想マシンに CentOS 7.4 をインストールするまでの手順をまとめてみました。

VirtualBox のダウンロード

VirtualBox のダウンロードページから macOS(OS X hosts)用のインストーラーをダウンロードします。(2018年1月7日時点のバージョンは 5.2.4 です)

VirtualBox のダウンロードページ

macOS に VirtualBox をインストール

macOS の場合は、ディスクイメージファイル(dmg)がダウンロードされますので、ダブルクリックして開きます。

VirtualBox のディスクイメージ

「VirtualBox.pkg」をダブルクリックします。

VirtualBox のインストールパッケージ

「続ける」をクリックします。

ようこそOracle VM VirtualBox のインストールへ

「インストール」をクリックします。

macOSに標準インストール

パスワードを入力して「ソフトウェアをインストール」をクリックします。(ユーザーが管理者であることが必要です)

ユーザー名とパスワードの入力ウィンドウ

2〜3分でインストールが完了します。「閉じる」をクリックしてください。

インストールが完了しました

インストーラー(ダウンロードしたディスクイメージファイルのことです)はもう不要ですので、「ゴミ箱に入れる」をクリックします。

インストーラーをゴミ箱に入れる

以上で VirtualBox のインストール完了です。アプリケーションフォルダにインストールされていますので、ダブルクリックして起動しましょう。

VirtualBoxを起動

ホストオンリーネットワークの作成

VirtualBox を起動したら、まず初めに「ホストオンリーネットワーク」を作成します。これはホストマシンと仮想マシン、仮想マシンと仮想マシン同士の通信をするために必要な設定です。

VirtualBox の「ファイル」メニューから「Host Network Manager」を選択します。

VirtualBox の「ファイル」メニュー

「作成」をクリックすると、ホストオンリーネットワーク「vboxnet0」が作成されます。そのまま「閉じる」をクリックしてください。

Host Network Manager ウィンドウ

以上でホストオンリーネットワークの作成完了です。ホストオンリーネットワークでは「192.168.56.1」がホストマシンの macOS に割り当てられますので、仮想マシンには 192.168.56.2 から 192.168.56.254 までのIPアドレスを割り当てることができます。

仮想マシンの作成

続いて CentOS をインストールするための仮想マシンを作成します。

仮想マシンの作成

「新規」をクリックします。

「新規」をクリック

「エキスパートモード」をクリックします。(「エキスパート」となっていますがこちらの方が簡単に仮想マシンを作成できます)

「エキスパートモード」をクリック

適当な仮想マシンの名前を入力し、今回はCentOS7(Red Hatクローン)をインストールするので、タイプは「Linux」バージョンは「Red Hat(64-bit)」を選択します。メモリーサイズは1024MB以上を指定してください。(CentOS7は少なくとも1024MBのメモリが必要です)もろもろの入力/選択が終わったら「作成」をクリックします。

エキスパートモードの設定画面

ハードディスク容量などの設定が表示されますが、変更の必要がなければそのままの設定で問題ありません。「作成」をクリックしてください。

ハードディスクの設定画面

以上で仮想マシンが作成されました。「Machine Tools」メニューから「詳細」を選択すると、仮想マシンの詳細情報が確認できます。

作成された仮想マシンの詳細情報

ホストオンリーアダプターの追加

作成した仮想マシンのネットワークアダプターは「NAT」(仮想マシンがインターネットと通信するためのアダプターとお考えください)のみ有効になっています。このままでは、ホストマシンと仮想マシンの通信ができませんので「ホストオンリーアダプター」を追加します。

仮想マシンのネットワークアダプター

作成した仮想マシンを選択して「設定」をクリックします。

「設定」をクリック

「ネットワーク」→「アダプター2」を選択します。

ネットワークアダプター2の設定画面

「ネットワークアダプターを有効化」にチェックを入れ、割り当て「ホストオンリーアダプター」を選択すると、名前に先ほど作成したホストオンリーネットワーク「vboxnet0」が表示されますので「OK」をクリックします。

ネットワークアダプター2にホストオンリーネットワーク「vboxnet0」を設定

以上で作成した仮想マシンに「ホストオンリーアダプター」が追加されました。

仮想マシンのネットワークアダプターに「ホストオンリーアダプター」が追加

CentOS 7.4 (1708) のインストール

CentOSのダウンロードページから CentOS のインストーラー「CentOS-7-x86_64-DVD-1708.iso」 をダウンロードしておきます。日本のダウンロードミラーがいくつか表示されますのでどれかクリックしてください。

CentOS 7.4 (1708) のダウンロードページ

仮想マシンを選択して「設定」をクリックします。

「設定」をクリック

「ストレージ」を選択し、コントローラーIDEのCD/DVDデバイス追加ボタン「+」をクリックします。

仮想マシンのストレージ設定画面

「ディスクを選択」をクリックします。

「ディスクを選択」をクリック

ダウンロードした「CentOS-7-x86_64-DVD-1708.iso」を選択し「開く」をクリックします。

ISOイメージの選択画面

仮想マシンに「CentOS-7-x86_64-DVD-1708.iso」が追加されました。仮想マシンののDVDドライブに、CentOS 7.4 のインストールディスクが入っているといった状態です。確認ができたら「OK」をクリックしてください。

仮想マシンに「CentOS-7-x86_64-DVD-1708.iso」が追加

いよいよ仮想マシンの起動です。仮想マシンを選択して「起動」をクリックします。

「起動」をクリック

仮想マシンを起動すると CentOS 7.4 のインストールが始まります。仮想マシンのウインドウから抜けるには、ホストマシンが Mac の場合は左の「command」キー、Windows の場合は右の「Ctrl」キーを押します。

CentOS7のインストール開始画面

CentOS 7.4 のインストール方法は「CentOS 7.4 (1708) LAMPサーバインストールメモ【Apache2.4+MySQL5.7+PHP7.1】」をご参照ください。CentOS7のインストールが終了して、ネットワーク関連の設定までが終われば、仮想マシンのホストオンリーアダプターに設定したIPアドレスで、仮想マシンとホストマシンが通信できるようになります。

おわりに

VirtualBox の特に便利な機能を「覚えておきたい!VirtualBox の便利な機能5選」の記事にまとめてみました。もしよければご参照ください。

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