2024年9月26日、VirtualBox 7.1.2 がリリースされ、Appleシリコン(M1/M2/M3)搭載Macに正式対応したようです。(macOS/Arm UI のベータ版表記が削除されています)Appleシリコン搭載Macを使っている方にとっては待ちに待った対応ではないでしょうか。さっそく、よく利用されているLinuxディストリビューション、Ubuntu、AlmaLinux、Rocky Linux がゲストOSとしてインストールできるか試してみました。
VirtualBox のダウンロード
Appleシリコン搭載Macに対応した VirtualBox は、公式ダウンロードサイトの「macOS / Apple Silicon hosts」からダウンロードできます。
余談になりますが、公式サイトが大幅にリニューアルされ、 VirtualBox のロゴも変わりましたね。
ゲストOSのインストール
ホストマシンは、M3 Pro チップ搭載の MacBook Pro 、macOS Sequoia 15.0 の環境で検証してみました。
現時点(2024年9月)で公式に対応しているゲストOSは以下の通りです。Appleシリコンは、ARMアーキテクチャで設計されているため、ゲストOSもARMアーキテクチャ対応である必要があります。また、現時点では Windows OS には対応していません。
- Arch Linux(ARM 64-bit)
- Debian(ARM 64-bit)
- Fedora(ARM 64-bit)
- Oracle Linux(ARM 64-bit)
- openSUSE(ARM 64-bit)
- Ubuntu(ARM 64-bit)
- FreeBSD(ARM 64-bit)
- OpenBSD(ARM 64-bit)
- NetBSD(ARM 64-bit)
Ubuntu
Ubuntu Server 24.04 をゲストOSとしてインストール、公式に対応しているだけあってまったく問題無くインストールできます。
AlmaLinux
現時点では、AlmaLinuxなどのRHEL系のOSには対応していませんので、仮想マシンのタイプを「Other」にして AlmaLinux 9.4 をインストールしてみましたが、インストールのGUI画面でキーボードやマウス操作ができなくなるなど、動作が安定せずインストールができませんでした。
そこで、仮想マシンのタイプを「Linux」、subtypeを「Fedora」(RHEL系のOSのアップストリームがFedoraなので)にしてインストールしたところ問題なくインストールできました。
Rocky Linux
Rocky Linux もRHEL系のOSですので、仮想マシンのタイプを「Linux」、subtypeを「Fedora」に設定して Rocky Linux 9.4 をインストール、こちらも問題なくインストールできます。
おわりに
これまで、VirtualBox が Appleシリコン搭載Mac に対応していなかったため、どうしても VirtualBox が必要な場合は Windows PC を使っていましたが、外出先で作業する際は、PCを2台持ちしなければならないというかなり面倒な環境でした。オラクルさんありがとう!
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