Google が提供するIaaS型クラウドサービス Google Cloud Platform のサービスの1つ Cloud CDN は、こちらの記事によると世界最速らしいです。早速試してみたのですが、Cloud CDN は、HTTP(S)ロードバランサの1機能として提供されるため、他のCNDサービスと設定方法が大きく異なります。そこで今回は、Google Cloud CDN の設定方法をメモしておきました。
Google Cloud CDN 設定方法の概要
冒頭にも書きましたが、Cloud CDN は、HTTP(S)ロードバランサの機能の一部のため、一般にいうオリジンサーバは、Google Cloud Platform の VMインスタンス(Compute Engine)である必要があります。また、ロードバランサーのバックエンドとして登録するため、インスタンスグループに所属させることも必要です。
設定のあくまでイメージ図です。(アーキテクチャ図ではありません)
HTTP(S)ロードバランサーの作成(Cloud CDNを有効化)
事前にVMインスタンス「instance-1」を作成してWEBサーバを構築し、インスタンスグループ「instance-group-1」に所属させてあります。
Google Cloud Platform のWEBコンソールから「ネットワーキング」を選択
「負荷分散」をクリック(「Cloud CDN」というメニューはありません)
HTTP(S)負荷分散の「設定を開始」をクリック
ロードバランサに適当な名前をつけて「バックエンドの設定」をクリック→「バックエンドサービスを作成」を選択
バックエンドサービスに適当な名前をつけて、インスタンスグループ「instance-group-1」を選択(縦に長いので続きがあります)
(続き)ヘルスチェックを選択し(無ければ作成してください)、「Cloud CDN を有効にする」をチェックします。(なんとCDNの設定はこれだけのようです)
「ホストとパスのルール」をクリック→先ほど作成したバックエンド(testbe)が表示されていることを確認
「フロントエンドの設定」をクリック→プロトコルやIPアドレスを設定します。今回はテストなのでIPアドレスはエフェメラル(動的)にしていますが、固定IPにすることもできます。
最後に「作成」をクリックします。
数秒でロードバランサが作成され、「詳細表示」からロードバランサのグローバルIPアドレスが確認できます。
終わりに
初めて Google Cloud Platform を触ってみましたが、比較的分かりやすくサクサク使えました。WEB検索やYouTubeなど、Googleの各種サービスを支えているインフラを、手軽に使えるのは嬉しいですね。
また、Google Cloud Platform はこれまで日本にリージョンがありませんでしたが、2016年の後半に、日本(東京)リージョンが追加されるようです。楽しみですね。
コメント