システム監査技術者試験の勉強方法と合格するためのコツ

システム監査技術者試験の勉強方法と合格するためのコツ
あぱーブログ
2018年7月22日  カテゴリー:その他  タグ:
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この春受験したシステム監査技術者試験(経済産業省認定)におかげさまで無事に合格しました。これまでの10年間で色々な情報処理技術者試験を受験してきたのですが、ようやく勉強のコツが分かってきたような気がします。そこで今回は、システム監査技術者試験の勉強方法や使った参考書、合格するためのコツをまとめてみました。

勉強スケジュール

今回は午前Ⅰ試験が免除のため試験の2ヶ月ほど前から勉強を始めましたが、午前Ⅰ試験もある場合は1月くらいから勉強をスタートするのがよさそうです。(フルタイムで仕事をしている方の場合)

  • 2月 参考書とシステム監査基準/システム管理基準を一通り読む
  • 3月 午後Ⅰ過去問(H23〜H29)
  • 4月 午前Ⅱ過去問(H23〜H29)、午後Ⅱの論文(8回分)

システム監査基準とシステム管理基準がこの春(2018年)の試験後に大幅に改定されていますので、今後システム監査技術者試験を受ける方は要チェックです。

参考資料:「システム監査基準」及び「システム管理基準」の改訂について | 経済産業省

システム監査技術者試験のオススメ参考書

システム監査技術者試験で定番の「情報処理教科書 システム監査技術者 2017~2018年版」を参考書と午後試験の問題集として使わさせていただきました。他の情報処理技術者試験ではいつも何冊かの参考書や問題集を使うのですが、システム監査技術者試験ではこの一冊で十分でした。午後Ⅰと午後Ⅱの過去問(H23〜H29)の解説やサンプル論文をPDFでダウンロードできるのがお得です。(^^)

勉強を始める前に、参考書序章の「出題傾向と対策(P18〜69)」を必ず読むことをオススメします。読んでおくことで勉強をかなり効率的に進められると思います。

午前Ⅰ対策と問題集

午前Ⅰ試験は、四肢択一問題で出題数は30問です。システム監査技術者試験を含め、高度情報処理技術者試験の午前Ⅰ試験は共通です。すべての分野から出題されます。

はじめて高度情報処理技術者試験を受験する方にはこの午前Ⅰ試験が鬼門になると思います。勉強の時間もそれなりにかかります。私も何回か午前Ⅰ試験を受けていますが、いちばん苦手なのがこの午前Ⅰ試験です。

勉強方法としては、解説の付いている問題集を解きながら解説を読み、正解の選択肢がなぜ正解なのか、間違っている選択肢はなぜ間違っているのかをしっかり理解することです。また、問題をパッと見て正解が分からなかった問題はチェックして下のように3周します。

  • 1周目(全問題)
  • 2周目(1周目でチェックした問題)
  • 3周目(2周目でチェックした問題)

あまりいいことではありませんが、3周目でもチェックが付いた問題は、これ以上時間をかけるのがもったいないので正解の選択肢を暗記することにしています。(例えばオートマトンの問題はなんどやっても苦手です、、)

オートマトンの問題

3周目が終わったら、午前Ⅰの過去問題 を3回分解いて、いずれも80%以上(30問中24問以上)正解していれば、まず大丈夫でしょう。(本番の試験では60%以上が合格基準です)問題集を3周もやっていれば大丈夫かと思いますが、もし80%に達していない場合はまた問題集をチェックしながら4周目→過去問題と進めてみてください。

午前試験のオススメ問題集

システム監査試験にかぎらず東京電気大学の午前問題集シリーズは、解説がしっかりしているのでオススメです。午前Ⅰと午前Ⅱを分けた構成になっていますが、午前Ⅱ問題が午前Ⅰに出題される(またその逆もあります)ので気にせずに500問全部やってしまうのがよいでしょう。

午前Ⅰ試験の免除制度の活用

もし他の情報処理技術者試験を受験する予定がある場合は、得意分野の試験を先に受けてしまって、午前Ⅰ試験の免除制度を活用することも検討してみてください。システム監査技術者試験など午後Ⅱが論文の試験は頭の持久力勝負になってきますので、午前Ⅰ試験が免除されるとだいぶ楽ができます。

参考資料:(午前Ⅰ試験)免除制度 - 情報処理技術者試験 - IPA

午前Ⅱ対策

午前Ⅱ試験も、四肢択一問題で出題数は25問です。このうちシステム監査に関する問題が10〜12問出題され、法務や経営戦略マネジメント、企業活動の分野からも出題されるのが特徴です。対策方法は午前Ⅰ試験と同じです。

正直なところシステム監査技術者試験では、午後Ⅰ対策ができていれば午前Ⅱ対策は必要ないかもしれません。裏を返せば午前Ⅱ試験でシステム監査に関する問題を落としている場合は、午後Ⅰ試験も苦戦すると思います。スケジュールにもよりますが、先に午後Ⅰ対策をやってしまってから、午前Ⅱ対策をするのが効率的だと思います。

午後Ⅰ対策

午後Ⅰ試験は、記述式で3問出題されそのうち2問を解答します。1問につき設問が約5つあり50文字前後で解答します。システム監査技術者試験では選択問題が無いのが特徴です。

対策方法は、参考書を読んである程度システム監査に関する知識を覚えたら、午後Ⅰ過去問→解説の確認を繰り返します。実務で監査業務をやっている方以外は、はじめのうちは「システム監査人の立場としての解答」ができないと思います。

私も実務ではシステムの運用保守と情報セキュリティが専門なので、どうしてもその立場で解答してしまいました。システム監査技術者試験では例えば「○○○を確認する」という解答では不正解で、「○○○を確認していることを確認する」(コントロールを評価する)という視点で解答しなければなりません。

システム監査技術者試験の午後Ⅰ過去問をやってみると、試験センター公表の解答例と自分の解答がピッタリ一致することがほとんどありません。試験直前まで正解率50%〜60%くらいの出来でしたが、本番試験では92点とかなりの高得点でした。

おそらくですが、試験センター公表の解答例と違っていても解釈が合っていればそれなりに配点があると思います。午後Ⅰ過去問の答え合わせをする時は、解答例と異なっているから単純に×にするのではなく、参考書の解説を読んで自分の解釈が正しいか否かを確認するのがよいでしょう。

また、これはどの情報処理技術者試験でも言えることですが、午後Ⅰの設問パターンを意識できているか否かで、大きく得点は変わってきます。システム監査技術者試験ではパターンBが多いようです。

パターンA:問題と関係なく一般論で答える(出題される割合は少ない)
パターンB:問題文のヒントと自分の考えを組み合わせる
パターンC:問題文の記述を要約して解答する

情報処理教科書 システム監査技術者 2017~2018年版 P37より引用

試験が近づいてきたら、時間を計って過去問を解くことをオススメします。1問あたり40分以内に解答できていれば大丈夫でしょう。

午後Ⅱ対策

午後Ⅰ試験は、論述式(小論文)で2問出題されて1問を選択します。問題というよりは論文のテーマと捉えるのがよいでしょう。論文には文字数指定があり、設問アが 800字以内、設問イとウが 700字以上1,400字以内で書かなければなりませんので、少なくともどの設問も原稿用紙(400字)2枚、全部で6枚は書くことになります。

小論文試験の対策方法は、とにかく論文を書くことです。論文を1回書くのに見直しを含めて3時間ほどかかりますので、時間の確保するのが大変ですし、ひとつ論文を書き上げるだけでどっと疲れますが、ここがシステム監査技術者試験のがんばりどころです。

以下、小論文試験対策のポイントを上げてみました。

原稿用紙を準備する

本番試験では、横書きの25文字×16行の原稿用紙に論文を書きます。慣れておくためにもこの形式の原稿用紙に論文書くことをオススメします。「情報処理試験論文 原稿用紙」で検索すると、親切にも論文試験用の原稿用紙をダウンロードできるサイト様がいくつか出てきますので活用させていただきましょう。

設問から段落タイトルを作る練習をする

論文の段落のタイトルは、設問文から引用して作るのがベストです。こうすることで設問で問われている内容にしっかり答えることができます。設問から段落タイトルを作るのにはコツがありますので、本格的に論文を書く前に少し練習してておきます。(情報処理教科書のP50に作り方が解説されています)

質問書は即答できるようにしておく

本番試験では、論文の他に「あなたが関わったシステム監査、システム利用またはシステム開発・運用の概要」という質問書にも記入します。所属部門や担当業務、企業規模などを記入するのですが(情報処理教科書のP58にサンンプルがあります)ここで悩んでは時間がもったいないので、次の設問アのテンプレと合わせて準備おきます。

設問アの前半部分のテンプレを作る

設問アの前半部分は、対象となる企業規模や業務、情報システムの概要を書くことになります。この部分はほとんどの場合どの問題でも使い回しができるので、業種を変えてテンプレをいくつか準備しておくことをオススメします。おそらく10分くらい時間を稼げます。

(実際に準備したテンプレと質問書)
設問アの前半部分のテンプレと質問書

必ず時間を計って論文を書く

本番試験では、内容を考えながらわずか2時間で2,000字以上の論文を書かなければなりません。ある程度論文を書くことに慣れてきたら、論文を書く時は必ず時間を計って、2時間以内で書き上げること目標にしてみてください。

漢字を覚える

もしかしたら私だけかもしれませんが、パソコンでばかり文章を書いているとびっくりするくらい漢字が書けません(^^;) 論文を書いている途中で「え〜とあの漢字は、、」と考えていると時間がもったいないですし、頭の体力が著しく消費されます。(思い出すという行為はかなり頭を使うようです)

少なくともシステム監査技術者試験でよく出てくる漢字はスラスラ書けるようにしておきましょう。

合格するための試験当日のコツ

数えてみたら、これまでに10回の情報処理技術者試験を受験してそのすべてに合格していました。数々の本番試験のことを思い出してみると、毎回必ず実践していたのが「あきらめないで解答をすべて埋めること」です。これが合格するための試験当日のコツだと思います。

午前試験は分からなくてもヤマカンで選択肢を選べばいいだけですし、午後Ⅰ試験はこれは違うだろと思っても、とにかく解答欄になにか書いておけば得点できる可能性があります。午後Ⅱの論文試験は指定文字数に達していなければ採点されることもありません。

試験時間ギリギリまでとにかく「あきらめずに解答する」「あきらめずに論文を書く」ことを、試験当日ではぜひ心がけてください。

おわりに

この記事が、システム監査技術者試験の合格を目指す方の参考に少しでもなれば幸いです。大変かとは思いますが試験勉強がんばってください。合格できることをお祈りします!

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