VirtualBoxで仮想マシンをクローンすると、ネットワークアダプターの設定ファイルもそのままコピーされますので、設定ファイルのMACアドレスを手作業で書き換える必用があります。そこで、クローンした仮装マシンのMACアドレスの確認方法と、MACアドレスの書き換え方法をメモしておきました。
今回、クローンした仮想マシンのOSはCentOS7、ネットワークアダプターは「NAT」と「ホストオンリーアダプター」の構成です。
仮想マシンのクローンを作成
クローン元の仮想マシンを選択し「スナップショット」→ 書類のようなアイコンの「クローン」ボタンをクリックします。
新しいマシン名に適当な名前を入力し、「すべてのネットワークカードのMACアドレスを再初期化」にチェックを入れて「続ける」をクリックします。
お使いの環境にもよりますが、1〜2分で仮想マシンがクローンされます。この羊はクローン羊のドリーさんでしょうか(^^)
CentOS 7.1 (1503) での仮想マシンのクローン
CentOS 7.1 (1503) では、MACアドレスの変更など、ネットワークアダプターの設定は必要ありません、IPアドレスとホスト名を変更すればOKです。
・IPアドレスの変更
nmcli c m enp0s8 ipv4.addresses "192.168.56.202/24" systemctl restart network
※デバイス名「enp0s8」は環境によって異なります「nmcli dev show」などで確認してください。
・ホスト名の変更
nmcli general hostname clone-sv
ネットワークアダプターの設定
まずはじめにクローンした仮想マシンのMACアドレスを調べます。対象のマシンを選択し「設定」をクリックします。
[ネットワーク]→[アダプター1]→[高度]をクリックし、表示されたMACアドレスをメモします。
クローンした仮想マシンを起動して、ネットワークアダプター設定ファイルのMACアドレスを書き替えます。※CentOS7では環境によって設定ファイル名が異なるようです。ご自分の環境にあわせて設定してください。
・NATアダプター(アダプター1)のMACアドレス変更
vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-enp0s3
HWADDR=XX:XX:XX:XX:XX:XX ↓ HWADDR=08:00:27:55:A6:E5
・ホストオンリーアダプター(アダプター2)のMACアドレスを変更し、IPアドレスをクローン元の仮想マシンとかぶらないように変更します。
vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-enp0s8
HWADDR=XX:XX:XX:XX:XX:XX ↓ HWADDR=08:00:27:89:3C:74 IPADDR=192.168.56.201 ↓ IPADDR=192.168.56.202
※CentOS6.x では「/etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules」も書き替える必用がありましたが、CentOS7ではその必用が無いようです。CentOS6.xでの仮想マシンのクローン方法はこちらをご参照ください。
・ホスト名の変更(任意)
vi /etc/hostname
centos70 ↓ clone-sv
・OSを再起動すればMACアドレス書き換え完了です。
shutdown -r now
ちょっとしたミドルウェアの検証などで、サクッと仮装マシンをクローンして検証環境が構築できるのは本当に便利ですね。(^^)
コメント