コンテンツマーケティングは、お付き合いのあるお客さんや、これからお客になって欲しい人にとって、価値のあるコンテンツを提供して興味を持ってもらい、結果として売上につなげるマーケティング手法です。最近なにかとよく耳にするようになりました。そこで今回は、1つ仮想事例をあげて、コンテンツマーケティングの「コンテンツ」の作り方をまとめてみました。
コンテンツマーケティングとは
まず、コンテンツマーケティングの定義を確認しておきたいと思います。
コンテンツマーケティングとは、読者にとって価値のあるコンテンツの作成・発信をとおして見込み顧客のニーズを育成、購買を経て、最終的にはファンとして定着させることをめざす一連のマーケティング手法です。
いちばんやさしいコンテンツマーケティングの教本 より引用
冒頭にも書きましたが、コンテンツマーケティングの「コンテンツ」は、お客さん(=読者)にとって価値がある必要があります。例えば、ブログの記事でコンテンツを提供する場合は、「自分が」価値があると思っている記事ではなく、「お客さんが」価値があると思える記事を書く必要があります。
コンテンツマーケティングを実践するには、いわゆる「顧客視点」を持たなければなりません。これが一番難しいところだと思います。
それでは、ネジ工場のワン太郎と一緒に、コンテンツマーケティングの「コンテンツ」の作り方を確認してみましょう。
仮想事例
とあるネジ工場で働くワン太郎は、上司から「最近話題のコンテンツマーケティングを導入するように」と頼まれました。いつもながらザックリした指示だなあ、、と思いながら、とりあえずコンテンツマーケティングについて調べてみました。
コンテンツの種類
調べてみると、コンテンツの種類は、動画やホワイトペーパー、インフォグラフィックなど色々あるようですが、「お客さんにとって価値があるコンテンツ」を作る事が出来れば、種類はなんでも構わないようです。そこでワン太郎は、一番手軽なブログを使う事にして、早速 WordPress でネジ工場のブログサイトを立ち上げました。
ブログサイトは立ち上がりましたが、肝心なのはコンテンツのブログの記事です。ワン太郎が働くネジ工場は「特殊ネジ」の製造を得意としていて、納期を必ず守る事にも定評があります。この辺りへのお客さんの要望を、うまく記事にできれば「お客さんにとって価値があるコンテンツ」が作れて、お仕事にも繋がりそうです。
想定するお客さんを決める
初めに、想定するお客さん(=読者)を決めます。本来であれば、想定するお客さんの名前、性別、趣味、性格、思考、家族構成などを細かく設定することが望ましいのですが、とりあえず「特殊ネジを必要としている企業に勤めている人」としておきました。
お客さんが検索しそうなキーワードを想像する
想定したお客さん「特殊ネジを必要としている企業に勤めている人」が、特殊ネジについて検索しそうなキーワードを、いくつか想像してみます。ワン太郎は「特殊ネジ 価格」「特殊ネジ 製作」「特殊ネジ 納期」のキーワードを思いついたようです。
想像したキーワードで検索してみる
想像したキーワード「特殊ネジ 価格」「特殊ネジ 製作」「特殊ネジ 納期」を、実際にWEB検索してみます。
(検索結果は、2016年5月25日のものです)
特殊ネジ 価格
特殊ネジ 製作
特殊ネジ 納期
キーワード「特殊ネジ 価格」と「特殊ネジ 製作」は、広告も多く、上位に表示されているサイトは、コンテンツが素晴らしすぎて、現時点では勝てそうにありません。そこでワン太郎は、「特殊ネジ 納期」について、記事を書く事にしました。
キーワードに関連した記事を書く
キーワード「特殊ネジ 納期」で検索したお客さんにとって「価値のあるコンテンツ」とはなんでしょうか?
「納期」をキーワードとしているので、お客さんは、早く特殊ネジを仕入れたと思っていることは間違いなさそうです。しかし、早く特殊ネジを仕入れられたとしても、ネジの品質が悪く、お客さんが作った製品が壊れてしまっては、元も子もありません。
そう考えワン太郎は、特殊ネジを短い納期で製造しつつ、品質管理もしっかり行っている取り組みを、ブログの記事に書く事にしました。
効果の測定
ブログの記事を公開した後に、忘れてはいけないのが、効果の測定です。目標値にもよりますが、Googleアナリティクスで簡単に確認出来る、ページビュー数やユーザー数あたりは確認しておきましょう。
はたして、ワン太郎が書いた記事の効果はどうだったのでしょうか、、、
ワン太郎のイラスト:イラスト無料配布サイトなら素材Good
終わりに
この記事のコンテンツマーケティングに関する説明は、かなりざっくりしたものです。しかも私はマーケティングの専門家でもありません(^^;)
しっかりコンテンツマーケティングについて学びたい方は、ちゃんとしたWEBサイトや書籍等をご参照ください。記事の中でも引用させて頂きましたが「いちばんやさしいコンテンツマーケティングの教本」は、タイトル通りコンテンツマーケティングについて、とても分かりやすく解説されていて、かなり実践的な内容も含まれていますのでオススメです。
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