前回の記事で LiteSpeed Web Server での WordPress サイトの設定方法をご紹介しました。今回は、いまやウェブサイトでは必須となった HTTPS(SSL/TLS)を LiteSpeed Web Server で設定する手順をまとめてみました。
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環境
以下の環境での HTTPS(SSL/TLS)の設定手順です。ドメイン名等はご自分の環境に読み替えてください。
- ドメイン名:lsws.apar.jp
- ドキュメントルート:/var/www/sample/html
- バーチャルホスト名:sample
SSL/TLS 証明証の取得の前に「http://ドメイン名/」で HTTP 接続ができるように、LiteSpeed Web Server のバーチャルホストを設定しておきます。LiteSpeed Web Server の バーチャルホストの設定は こちら をご参照ください。
SSL/TLS 証明証の取得
今回は Let's Encrypt から SSL/TLS 証明証を取得します。
Let's Encrypt クライアントの「certbot」をインストールします。
証明書を取得します。
-w /var/www/sample/html \
-d lsws.apar.jp \
-m sample@example.com \
--agree-tos -n
以下の場所に秘密鍵と証明書(チェーン)が保存されますのでメモしておきましょう。
秘密鍵
証明書(チェーン)
SSL/TLS 証明証の自動更新設定については「Let's Encrypt サーバー証明書の取得と自動更新設定メモ」の記事をご参照ください。
HTTPS リスナーの作成
HTTPS(SSL/TLS)接続用のリスナーを作成します。
「リスナー」を選択し「+」ボタンをクリックします。
赤枠部分を入力/選択して「保存」ボタンをクリックします。
---(設定箇所)---------------------------
リスナー名:HTTPS
ポート:443
セキュア:はい
------------------------------
作成した「HTTPS」リスナーをクリックします。
「一般」タブを選択し「バーチャルホストマップ」ブロックの「+」ボタンをクリックします。
バーチャルホストを選択し、ドメイン名を入力して「保存」をクリックします。
---(設定箇所)---------------------------
バーチャルホスト:sample
ドメイン:lsws.apar.jp
------------------------------
続いて「SSL」タブを選択し「SSL 秘密鍵 & 証明書」ブロックの「編集」ボタンをクリックします。
赤枠部分を入力/選択して「保存」ボタンをクリックします。
---(設定箇所)---------------------------
秘密鍵ファイル:/etc/letsencrypt/live/lsws.apar.jp/privkey.pem
証明書ファイル:/etc/letsencrypt/live/lsws.apar.jp/fullchain.pem
証明書チェーン:はい
------------------------------
LiteSpeed Web Server を再起動して設定を反映します。
以上で HTTPS リスナーの作成完了です。「https://ドメイン名/」で接続できることを確認してください。
HTTP → HTTPS リダイレクト設定
HTTP でアクセスがあった場合に HTTPS にリダイレクトするように設定します。
「バーチャルホスト」を選択し、リダイレクトを設定するバーチャルホスト名をクリックします。
「Rewrite」タブを選択し「Rewrite 制御」ブロックの「編集」ボタンをクリックします。
Rewriteを有効にする「はい」を選択して「保存」ボタンをクリックします。
続いて「Rewrite ルール」ブロックの「編集」ボタンをクリックします。
以下の Rewrite ルールを入力して「保存」ボタンをクリックします、書式は Apache httpd サーバーと同じものが使えます。
---(設定箇所)---------------------------
rewriteCond %{HTTPS} !on
rewriteRule ^(.*)$ https://%{SERVER_NAME}%{REQUEST_URI} [R,L]
------------------------------
LiteSpeed Web Server を再起動して設定を反映します。
以上でリダイレクト設定完了です。「http://ドメイン名/」で接続して「https://ドメイン名/」にリダイレクトすることを確認してください。
SSL Server Test でチェックする
最後に SSL Labs の SSL Server Test で SSL/TLS が正しく安全に設定されていることをチェックしましょう。
LiteSpeed Web Server は、デフォルト状態でもいい感じに SSL/TLS を設定してくれているようですね(^^)
HTTP/2 が有効になっていることも確認できます。
おわりに
次回は、LiteSpeed Web Server と Apache httpd サーバーのパフォーマンスを実際に比較してみたいと思います。
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