IBM Cloud Watson API の使用状況を確認する方法

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IBM Watson は、画像認識やテキストの読み取りなど、さまざまな AI機能を利用できるサービスです。IBM Cloud の API で利用することができます。ほとんどの Watson サービスにはライトプランという一定の使用量までは無料で利用できる仕組みがあるのですが、一定の使用量を超える場合は、プランを変更する必要があります。そこで今回は、Watson API の使用状況を確認する方法まとめてみました。

ライトプランの使用量上限の確認

ライトプランの使用量上限は、各種 Watson サービスの「プラン」画面で確認できます。下は Watson Visual Recognition という画像認識AI の使用量上限です。

それでは、この Watson Visual Recognition の使用量を、IBM Cloud コンソール と IBM Cloud CLI(コマンド・ライン・インターフェース)からそれぞれ確認してみましょう。

IBM Cloud コンソールで使用状況を確認

サクッと Watson API の使用状況を確認したいのであれば、IBM Cloud コンソールから確認するのが簡単です。

IBM Cloud コンソールにログインして、メニューバーの「管理」から「請求および使用量」を選択します。

左メニューの「使用量」をクリックします。

使用状況を確認したいサービス Visual Recognition の「プランの表示」をクリックします。

プランの「詳細を表示」をクリックします。

インスタンスの「インスタンスの詳細の表示」をクリックします。

Watson Visual Recognition の使用状況が確認できます。個数1000イベントまでは無料で利用できるそうなので、だいぶ余裕がありますね。

参考資料:使用量の表示 | IBM Cloud 資料

IBM Cloud CLI のインストール

続いて、IBM Cloud CLI(コマンド・ライン・インターフェース)で、Watson API の使用状況を確認してみましょう。

インストール

まず、IBM Cloud CLI をインストールします。IBM Cloud CLI は、環境に依存しないスタンドアロン版が提供されているので、インストールはとても簡単です。

macOS の場合

curl -fsSL https://clis.cloud.ibm.com/install/osx | sh

Linux の場合

curl -fsSL https://clis.cloud.ibm.com/install/linux | sh

Windows の場合

iex(New-Object Net.WebClient).DownloadString('https://clis.cloud.ibm.com/install/powershell')

参考資料:スタンドアロン IBM Cloud CLI のインストール | IBM Cloud 資料

インストールが終わったら ibmcloud コマンドが実行できることを確認します。ibmcloud のヘルプが表示されればOKです。日本語なのがありがたいですね。

ibmcloud
 
名前:
ibmcloud - IBM Cloud と対話するためのコマンド・ライン・ツール
詳しくは https://ibm.biz/cli-docs を参照してください
(略)

初期設定

IBM Cloud CLI のインストールが終わったら、ibmcloud login コマンドで IBM Cloud にログインします。WEBコンソールと同じようにメールアドレスとパスワードでログインできます。

ibmcloud login
 
API エンドポイント: https://cloud.ibm.com
Email> sample@example.com
 
Password> ***********
認証中です...
OK
(省略)

認証情報は以下の場所に保存されます。(「bluemix」は IBM Cloud の昔の名称です)ibmcloud logout コマンドでログアウトすることで保存されている認証情報を削除することができます。

ls -l ~/.bluemix/
drwx------ 2 root root 34 12月 22 05:52 analytics
-rw------- 1 root root 3030 12月 22 05:52 config.json
drwx------ 2 root root 25 12月 22 05:45 plugins

IBM Cloud CLI で使用状況を確認

Watson API の使用状況は、以下のコマンドで確認できます。

ibmcloud billing account-usage
(略)
Visual Recognition     Lite   EVENT                            19.00    0.00 USD
Visual Recognition     Lite   API_CALLS                        19.00    0.00 USD

「--json」オプションを追加することで、JSON形式で使用状況データを取得することもできます。WEBアプリや監視ツールなどに組み込む場合に便利ですね。

ibmcloud billing account-usage --json
(略)
"usage": [
    {
        "metric": "GENERAL_TAGGING_EVENTS_PER_MONTH",
        "unit": "EVENT",
        "quantity": 19,
        "cost": 0,
        "rateable_quantity": 19,
        "non_chargeable": false
    },
    {
        "metric": "TOTAL_API_CALLS_PER_MONTH",
        "unit": "API_CALLS",
        "quantity": 19,
        "cost": 0,
        "rateable_quantity": 19,
        "non_chargeable": false
    }
]
(略)      

おわりに

各社の AIサービスを使ってみましたが、使い勝手は IBM Cloud Watson が一番です。また、ライトプラン内で色々試せるのも助かります。もし、業務システムなどに AI機能の導入を検討している場合は、IBM Cloud Watson がおすすめです。ぜひ使ってみてください。(利用登録は「IBM Cloud ライト・アカウント」で検索してみてください)

関連記事まとめ:IBM Cloud

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