LiteSpeed Web Server(LSWSと略します)は、メモリ消費量とCPU使用量を最小限に抑えて何千もの同時クライアントを処理できる Webサーバーソフトウェアです。Nginx よりもパフォーマンスが高く(LiteSpeed社のベンチマークより)、Apache httpd と互換性があることが大きな魅力です。そこで今回は、CentOS7 に LiteSpeed Web Server をインストールする手順をメモしておきました。
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LiteSpeed Web Server の HTTPS(SSL/TLS)設定メモ
LiteSpeed Web Server と Apache のパフォーマンスを比較
基本パッケージのインストール
開発ツールなど、基本的なパッケージをインストールしておきます。
yum -y groupinstall development
yum -y groupinstall network-tools
LiteSpeed リポジトリのインストール
LiteSpeedリポジトリが依存する EPELリポジトリをインストールします。
LiteSpeedリポジトリをインストールします。
LiteSpeedリポジトリからは、LiteSpeed Web Server の他に PHP(5.3, 5.4, 5.5, 5.6, 7.0, 7.1, 7.2)もインストールできます。最新版も含め PHP の各種バージョンがインストールできるのは便利ですね。
(略)
lsphp72.x86_64 7.2.5-1.el7.centos litespeed
lsphp72-bcmath.x86_64 7.2.5-1.el7.centos litespeed
lsphp72-common.x86_64 7.2.5-1.el7.centos litespeed
参考資料:litespeed_wiki:php:rpm [LiteSpeed Wiki]
LiteSpeed Web Server のインストール
LiteSpeed Web Server をインストールします。
CentOS7では「/usr/local/lsws」に LiteSpeed Web Server がインストールされます。
LiteSpeed Web Server の起動と自動起動設定
CentOS7 では起動操作や自動起動の設定は一般的に systemctl コマンドを使いますが、LiteSpeed はなつかしの service コマンドを使います。(LiteSpeed インストールすると起動処理と自動起動設定が自動で行われています)
service lsws help
start - start web server
stop - stop web server
restart - gracefully restart web server with zero down time
reload - same as restart
condrestart - gracefully restart web server if server is running
try-restart - same as condrestart
status - show service status
help - this screen
起動
停止
自動起動ON
自動起動OFF
自動起動の設定確認
(略)
lsws 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
firewalld設定
HTTP(80/tcp) と HTTPS(443/tcp) を許可します。
firewall-cmd --add-port=443/tcp --permanent
LiteSpeed Web Server の管理画面への接続ポートも許可しておきます。(管理画面のユーザー名とパスワードは必ず変更してください)
設定を読込みます。
・設定を確認します
firewall-cmd --list-ports --zone=public
-----(以下の表示があればOK)-----
管理画面のユーザー名とパスワードの変更
LiteSpeed Web Server の設定は基本的に Webコンソールから行います。不正アクセスされる可能性もありますので、管理画面へのユーザー名は必ず変更し、強度の高いパスワードを設定しておきましょう。
ユーザー名とパスワードの変更は LiteSpeed Web Server 付属の admpass.sh スクリプトで行います。
(略)
User name [admin]: <推測されにくいユーザー名>
(略)
Password: <強度の高いパスワード>
Retype password:
「https://<サーバーのIPアドレス>:7080/」にアクセスして、変更したユーザー名とパスワードでログインできることを確認します。(認証局から発行されたサーバー証明書ではないので警告が出ます)
ログインができたら表示言語を「日本語」に変更しておきます。
Webポート番号の変更(8088 → 80)
初期状態では Webアクセス用ポートに 8088番が使われていますので、これを一般的な 80番に変更します。
リスナーを選択し、リスナー名「Default」をクリックします。
「一般」タブの「編集」ボタンをクリックします。
ポートを「80」に変更して「保存」をクリックします。
LiteSpeed Web Server を再起動して設定を反映します。
「http://<サーバーのIPアドレス>/」に接続して、LiteSpeed Web Server のサンプル画面が表示されていればOKです。
おわりに
次回は、LiteSpeed Web Server での WordPress の設定方法を調べてみたいと思います。
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