前回の記事「Apache HTTP/2+PHP7+MySQL5.7 インストールメモ」で構築したサーバの、パフォーマンス(レスポンスタイム)を測定してみました。HTTP/1.1+PHP5.4 の環境と比較してみると、大幅にパフォーマンスが向上しています。当然の結果かと思いますが、あまりに劇的だったのでメモとして残しておきます。
測定環境
以下の環境で測定を行いました。サーバマシンはどちらも「さくらのクラウド 1コア1GB(石狩)」です。
HTTP/2+PHP7 環境
CentOS7.2 (1511) Apache2.4.18(mod_http2) PHP7.0.1 MySQL5.7.10
HTTP/1.1+PHP5.4 環境
CentOS7.2 (1511) Apache2.4.6 PHP5.4.16 MySQL5.6.28
測定したコンテンツ
約3KBの画像ファイル300枚を貼り付けたWordPress4.4の記事
測定方法
Chrome47 デベロッパーツール>Network「Load 」の値を測定
測定結果
Apache HTTP/2 PHP7 | Apache HTTP/1.1 PHP5.4 |
|
---|---|---|
1回目 | 1.76 | 2.98 |
2回目 | 1.80 | 3.07 |
3回目 | 1.78 | 2.95 |
4回目 | 1.83 | 2.87 |
5回目 | 1.86 | 3.10 |
6回目 | 1.91 | 2.98 |
7回目 | 1.83 | 2.96 |
8回目 | 1.98 | 2.97 |
9回目 | 1.82 | 3.14 |
10回目 | 1.84 | 3.01 |
平均 | 1.84 | 3.00 |
今回測定した環境では、レスポンスタイムに1秒以上の差がありました。ここまで差があると体感的にも速度が違います。コンテンツの内容にもよりますが、大幅にパフォーマンスが向上していると言えるのではないでしょうか。
終わりに(反省点)
パフォーマンス向上の要因は、コンテンツに画像ファイルが300枚あることもあり、HTTP/2のストリームによる多重化の恩恵が大きいと思いますが、PHP7やMySQL5.7の性能改善によるところもあるかと思います。もう少し切り分けて測定すべきでしたね、、、(^^;)
コメント