NetBeans での Git リポジトリサーバへの接続方法

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NetBeans(ネットビーンズ) は、無償で使えるオープンソースソフトウェアの、統合開発環境(IDE)です。Java、PHP、HTML5、C/C++、Groovy などのプログラミング言語に対応しています。前回の記事で、Git リポジトリサーバの構築方法をご紹介しました、今回は、構築した Git リポジトリサーバに NetBeans から接続して、リポジトリのクローンなどの操作をしてみたいと思います。

アイキャッチ画像で使わさせて頂いた、ネコのような可愛いイラストは、NetBeans の公式マスコット「ねこび〜ん」です。癒されますね(^^)

環境

NetBeans のインストール環境

NetBeans のバージョン:8.0.2
OS:MacOS 10.10.2
言語:PHP

Git リポジトリサーバの構成

サーバアドレス:gitserver
リモートリポジトリのパス:/opt/git/sample.git

また、クライアントの SSH公開鍵を Git リポジトリサーバに登録しておきます。もろもろの設定方法は「Git リポジトリサーバの構築と、セキュリティを考慮したアカウント管理方法」をご参照ください。

Git のユーザ名とメールアドレスの設定

NetBeans に限らず、Git を使うにあたって、必須の設定です。Git の公式ドキュメントにも以下のような記載があります。

Gitをインストールしたときに最初にすべきことは、ユーザー名とE-mailアドレスを設定することです。全てのGitのコミットはこの情報を用いるため、これは重要で、次々とまわすコミットに永続的に焼き付けられます

・ユーザ名の設定
git config --global user.name "your_name"

・メールアドレスの設定
git config --global user.email "your_email@example.com"

・設定の確認
git config --list
------------------------------
user.name=your_name
user.email=your_email@example.com
------------------------------

ここで指定した、ユーザ名とメールアドレスが、NetBeans でコミットする時に「作成者」と「コミッタ」の欄に表示されます。

NetBeans での Git リポジトリのクローンとプロジェクトの作成

NetBeans の「チーム」メニューから「Git」→「クローン」を選択します。
netbeans-git-01

以下を入力して「次 >」をクリックします。
netbeans-git-02

ユーザー名・・・「git」と入力します。
リポジトリURL・・・ssh://<サーバアドレス>/<リモートリポジトリのパス>/ の形式で入力します。
秘密鍵ファイル・・・登録したSSH公開鍵とペアの秘密鍵のパスを入力します。

そのまま「次 >」をクリックします。(初期状態では「リモートの分岐」には何も表示されません)
netbeans-git-03

クローン先のディレクトリ名を指定します。下の場合は「Users/admin/NetBeansProjects/sample」に Git リポジトリがクローンされます。また、リモート名が「origin」になっていることを確認します。このクローンから NetBeans プロジェクトを作成しますので「チェック・アウト後にNetBeansプロジェクトをスキャン」に、チェックを入れておきます。
netbeans-git-04

「プロジェクトを作成...」をクリックします。
netbeans-git-05

クローンからプロジェクトを作成しますので「既存のソースを使用するPHPアプリケーション」を選択して「次 >」をクリックします。
netbeans-git-06

「ソース・フォルダ」に、クローン先のディレクトリのパスを入力し、適当なプロジェクト名を入力します。
netbeans-git-07

実行方法を選択して「終了」をクリックすれば、Git リポジトリのクローンとプロジェクトの作成完了です。
netbeans-git-08

Git などでバージョン管理されているプロジェクトには、右下に小さいリポジトリアイコンが付きます。
netbeans-git-09

NetBeans での Git push と pull 操作

git push

適当なファイルを追加したら、プロジェクトを右クリックして「Git」→「コミット」を選択します。
netbeans-git-10

「コミット・メッセージ」を入力し、「コミット」をクリックします。
netbeans-git-11-2

再度プロジェクトを右クリックして「Git」→「リモート」→「プッシュ」を選択します。
netbeans-git-12

リポジトリURLが正しいことを確認して「次 >」をクリックします。
netbeans-git-13

「master -> master」をチェックして「次 >」をクリックします。
netbeans-git-14

「master -> origin/master」をチェックして「次 >」をクリックします。
netbeans-git-15

初めて push する場合は、以下のようなメッセージが表示されますので「はい」をクリックします。
netbeans-git-16

git pull

プロジェクトを右クリックして「Git」→「リモート」→「プル...」を選択します。
netbeans-git-17

リポジトリURLが正しいことを確認して「次 >」をクリックします。
netbeans-git-18

「master -> origin/master」をチェックして「終了」をクリックすれば「git pull」が実行されます。
netbeans-git-19

キーマップ

GIt 関連のメニューは階層が深いので、よく使うメニューをキーマップに登録するのも良いかと思います。 私は、コミット(Ctrl+C)、プッシュ(Ctrl+P)、プル(Ctrl+U)、を登録しています。

「NetBeans」→「Preferences...」→「キーマップ」
netbeans-git-20

終わりに

もともとインフラエンジニアだったこともあって、以前はもっぱら vim でコーディング作業をしていました。統合開発環境(IDE)は、メニューが多くて、使うのが面倒くさそうな印象があったのですが、後輩からの進めで NetBeans を使ってみました。初めは、プロジェクトの概念が理解できなかったり、コード補完が逆に煩わしかったり、などありましたが、慣れてくるとIDEの便利さ気づき、今では手放せないコーディングツールです。

NetBeans はプラグインを追加しなくても、今回紹介したような Git 機能など、豊富な機能が使えるので、インストールも簡単です。もし統合開発環境(IDE)に興味がありましたら、NetBeans を試してみてはいかがでしょうか?

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