JPYCの使い方(発行・送金・償還)

ブロックチェーン
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2025年10月27日、国内初となる日本円ステーブルコイン JPYC が正式に発行を開始しました。JPYC は、日本円と1:1で交換可能で、ブロックチェーンを活用することで低コストに送金することができる、資金決済法第2条第5項に基づく「電子決済手段」です。(暗号資産ではありません)そこで今回は、JPYCの発行から送金、そして日本円に償還するまでの一連の流れをわかりやすくまとめました。

※この記事は、JPYC株式会社による公式コンテンツではありません。
※最新の情報は JPYCの公式ページ でご確認ください。

下準備

日本円と JPYC の交換は、JPYC の発行および償還の受付を行う専用プラットフォーム「JPYC EX」で行います。

JPYC EX でアカウントを作成し、JPYC を発行して送金するには、次の5点が必要です。事前に準備しておきましょう。

  • マイナンバーカード(本人確認用)
  • スマートフォン(本人確認用)
  • 銀行口座
  • ウォレットアプリ
  • ガス代

ウォレットアプリについて

ウォレットアプリは、以下の条件を満たしている必要があります。(2025年11月現在)

  • WalletConnect機能に対応していること
  • カスタムトークン追加機能があること
  • JPYCで利用可能なネットワークに対応していること

JPYC では、大阪・関西万博でも利用された HashPort Wallet が推奨されています。また、ウォレットアプリの定番 MetaMask もこの条件を満たしていますので、問題なく利用できます。

JPYCは「ノンカストディ型」と呼ばれる電子決済手段です。そのため、JPYCの発行は、JPYC株式会社が行いますが、発行したJPYCは、利用者自身が管理、すなわちウォレットの秘密鍵やシークレットリカバリーフレーズを安全に管理する必要があります。

関連記事:MetaMask(メタマスク)の安全な使い方

少し補足するとJPYCは電子決済手段ですが、その仕組みはブロックチェーン技術を基盤にしていますので暗号資産とまったく同じです。実際に、JPYCの取引記録は Ethereum、Polygon、Avalanche といった暗号資産のネットワーク(=ブロックチェーン)上に保存されます。

ガス代について

暗号資産を普段から利用している方はお気付きかと思いますが、JPYCの送金には「ガス代」と呼ばれる手数料がわずかですが発生します。(利用するネットワークによって異なりますが、公式情報では 1円未満とされています。)

そのため、JPYCで利用するネットワークの暗号資産を少額で構いませんので、ウォレットへ送金しておきましょう。上にも書きましたが、2025年11月現在JPYCは、Ethereum、Polygon、Avalanche のネットワークに対応していますが、ネットワークによって発行できるJPYCの下限額が異なりますので、事前に以下の公式資料を確認しておくことをオススメします。

公式資料:JPYCが対応しているネットワーク一覧 | JPYC FAQ Site

各ネットワークの特徴

2025年11月現在の各ネットワークの特徴を簡単にまとめてみました。

時価総額ベースでは、この中で Ethereum が最も普及していますが、Ethereum ネットワークでのJPYCの発行は100万円からとなるため、少額で利用したい場合は、3,000円から発行可能な Polygon または Avalanche のネットワークを選択することになります。

Ethereum(イーサリアム)Ethereum は、スマートコントラクトという「自動で動くプログラム」を使える代表的なブロックチェーンです。DeFi や NFT、DAO など多くの web3 サービスがこの上で動いています。また、PoS への移行で省エネ化が進み、最近は L2 技術の発展によって手数料の高さや処理の遅さも改善されてきています。開発者が多く、今後も成長が期待される基盤です。
Polygon(ポリゴン)Polygon は、Ethereum の弱点である「手数料」と「速度」を改善するためのスケーリング技術を提供するプラットフォームです。アプリを簡単に移植できる互換性の高さが強みで、ゲームや企業プロジェクトでの採用が増えています。Polygon PoS などのサイドチェーンに加え、zkEVM といった最新のレイヤー2も展開しており、より使いやすい web3 環境づくりが進んでいます。
Avalanche(アバランチ)Avalanche は「速さ」と「拡張性」に特化したブロックチェーンで、独自のコンセンサス方式によって数秒以内で取引が確定するのが特徴です。DeFi や企業利用で特に注目されており、用途に合わせた“専用チェーン”を作れる Subnet という仕組みも強みです。EVM 互換のため、Ethereum 系のアプリや資産を扱いやすい点もメリットです。

JPYC EX アカウントの開設と初期設定

JPYC公式ページで、JPYC EX アカウントを開設します。本人確認のためスマートフォンアプリのインストールやマイナンバーカードの読み取りなどの手続きがありますが、特に問題がなければ審査も含めて10分程度で開設できます。

ウォレットアドレスの登録

アカウントの開設が終わったら、JPYC EX にログイン して、ウォレットアドレスを登録します。

「ウォレット」接続をクリックします。

今回ウォレットアプリは MetaMask を使いますので「MetaMask」をクリックします。

利用するネットワークを選択して「登録」をクリックすれば、ウォレットアドレスの登録完了です。登録した「ウォレットアドレス」は、「マイページ」で確認できます。

出金先口座登録

記載の通り、発行サービスの利用にも、出金先口座の登録が必要になりますので、償還時の出金先口座を登録しておきます。

JPYC の発行

以上で準備完了です。実際にJPYCを発行してみましょう。

自分の銀行口座からJPYCが指定する入金先口座へ振り込みを行いますが、いくつか注意事項があります。スムーズに発行手続きを進めるためにも、事前にしっかり確認しておきましょう。

公式資料:入出金ルール・入出庫ルール① - 日本円を入金する際の注意事項 | JPYC FAQ Site

画面左メニューの「発行」をクリックします。

「ネットワーク」と「受取アドレス」を選択して、「注文額」に発行したいJPYCの数量(1JPYC=1円です)を入力して、「発行予約を確定する」をクリックします。

次のページに、入金金額と振込口座情報が表示されていますので、入金を行います。

入金確認が終わるとJPYCが発行され「履歴照会」の画面でその取引が確認できます。今回は祝日に楽天銀行から入金を行いましたが、20分程度で発行されました。

ウォレットアプリ(MetaMask)でも、JPYCの残高が正しく反映されていることを確認できます。今回の例では、もともとウォレットに 2,900 JPYC が入っていたところへ、発行した 3,000 JPYC が追加され、合計 5,900 JPYC と表示されています。

JPYC の送金

続いて、JPYCを別のウォレットアドレスに送金してみます。

送金を行う前に、受け取り側のウォレットアプリ(今回は MetaMask)で JPYC が表示されるように設定しておきましょう。以下の公式手順に沿ってJPYCトークンを追加しておくことで、受け取り時に残高を確認できます。

公式資料:JPYCのトークン表示追加・残高表示・確認手順 | JPYC FAQ Site

受け取り側のウォレットアプリに「JPY Coin」が表示されていれば準備完了です。

受け取り側のアドレスの確認

受け取り側のアドレスを確認しますので「受取」をクリックします。

JPYCで利用するネットワークに対応したアドレスを確認してください。ネットワークによってアドレスが異なる場合がありますので注意しましょう。

送金の実行

送金側のウォレットで、確認した受け取り側のアドレスに送金を実行します。

「送金」をクリックします。

「JPY Coin」をクリックします。

「移動先」に送金先のアドレスを入力し、「金額」に送金するJPYCの数量を入力したら「続行」ボタンをクリックします。

内容に間違いが無いことを確認して「確認」ボタンをクリックすれば、送金が実行されます。

時間帯にもよりますが、数秒で送金が完了すると思います。今回のガス代(Transaction Fee)は、わずか 0.24円でした。

受け取り側のウォレットで、JPYCが入金されていることが確認できます。

JPYC を日本円に償還

最後に、JPYC を日本円と交換してみましょう。

JPYC EX にログインして、画面左メニューの「償還」をクリックします。

「ネットワーク」と「送信元アドレス」を選択して、「送信数量」に日本円へ交換したいJPYCの数量を入力します。内容を確認したら「償還予約を確定する」をクリックします。

次のページに、JPYCの送信数量と送金先アドレスが表示されますので、ウォレットアプリで、指定の送金先アドレスへJPYCを送金します。いくつか注意事項が記載されていますので、送金する前にしっかり確認しておきましょう。

今回のガス代は、0.17円でした。おそらく Avalancheネットワークであれば、公式情報の通り送金手数料は1円未満に収まると思われます。

送金が完了すると、約10分ほどで登録している銀行口座へ入金が反映されます。取引状況は、JPYC EX の「履歴照会」画面で確認できます。

おわりに

ブロックチェーン技術を活用した JPYC は、1円以下の手数料で世界中どこへでも、わずか数秒で送金できるという大きな特徴があります。従来の国際送金では、高額な手数料や到着まで数日かかることが一般的でしたが、それらの課題を一気に解決するのがステーブルコインです。まさに「金融革命」と言えるでしょう。
JPYC に続いて、2025年11月、日本のメガバンク3行も円建てステーブルコインの実証実験に取り組むと発表しています。これまで銀行や決済代行会社が担ってきた送金・決済、さらには預金の仕組みまでが、ブロックチェーン技術によって大きく変わろうとしています。

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